北京五輪オリンピックへの各国の思惑

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 北京オリンピックが迫ってきています。

 中国政府は何としても、オリンピックを成功させようと躍起になっています。しかし、暗雲がたちこめているのも確か。

 その原因は、チベット問題。チベット僧の暴動が原因で、インドにもその影響が波及し、その対応で、中国はチベット僧が暴力で訴えていると言うことを前面に掲げて、鎮圧に力を入れているのです。その中国の対応が、世界的な抗議行動へと拡大し、世界中からの非難の的になってしまい、オリンピックの聖火リレーに大きな波紋が出ているのです。

 このチベット僧の暴動に関して、チベット宗教の長でありますダライ・ラマ14世は、「暴力はいけない」と訴えており、オリンピックには賛同していますが、チベット問題の話し合いを求めています。しかし、中国政府はその訴えには応じず、「ダライ・ラマ14世の主張は嘘である」とし、「ダライ・ラマ14世が今回の暴動を煽った」と非難しています。

 今回のチベット暴動による問題は、世界各国から大きな反発が中国へと向けられました。

 その結果、現在、中国の北京オリンピックへの影響が出てきているのも確かです。

 欧州連合(EU)の欧州議会が、中国政府に対し、ダライ・ラマとの対話に応じない場合、EU首脳・首相によるオリンピック開会式ボイコットの検討を呼びかける決議案を採択しました。

 オリンピックの開会式に出ないのは、

・英ブラウン首相

・仏サルコジ大統領:ダライ・ラマとの対話が条件

・独メルケル首相:当初から出席予定がない

・ポーランド・チェコ、スロバキア:欠席を表明

・バローゾ欧州委員長:予定されていない

・バン・ギ・ブン国連事務総長:欠席

などといった具合で、中国の思惑通りには進んでいない。だが、しかし、アメリカのブッシュ大統領は、大統領候補などからの反発をよそに、出席予定となっています。

 果たして、このことにより、各国と中国の関係がどこまで悪くなるのでしょうか。

 悪くなるとはいえないのかもしれません。開会式はそうでも、閉会式は成功になるかもしれません。英国のブラウン首相は、閉会式には出ると言います。その理由は、引継ぎのためだといいます。

 このまま、中国政府がこの状態を続けても、果たして、各国の圧力はどこまで影響が出るのでしょうか。恐らくは見えないところで、交渉が働いているのでしょうが、閉会式までにはオリンピックとしての役割になり、おさまりそうにも感じます。その背景には、今、最も勢いがある中国との関係を、悪くするのは怖いというのが大きいのではないでしょうか。

 そのことから、オリンピック自体を拒否することにはなっていません。このことから、開会式へのボイコットという件でも、十分に政治が絡んでいるのが現状です。

 オリンピックと政治を一緒にしてはいけないということはそうですが、現実問題、政治が絡んでくることは過去のオリンピックにもあったことです。だからといって、いいとはいえませんが。

 政治とオリンピックが別になる世の中を実現しないといけません。

 しかし、現在は、政治が絡む件は多いのが現状ではないでしょうか。その背景には、各国の立場や経済力、軍事力といったものが存在して、それらが、この件の対応で、これから先の状況を左右するからです。

 この大きな壁を世界は、私たちは、どう乗り越えていくべきなのか。この問題は、まだ解決されそうにありません。

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