監視社会の闇

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 国内を平和に保つためか、それとも、反乱分子を見つけるためか、さらには、コントロールするためか・・・全世界では、そういった名目で、監視体制が整えられている。その手法も日々、改良が重ねられている。

 こんなこと日本でありうるのだろうかと思われるかもしれない。

 しかし、隣国の北朝鮮、中国などといった国々では、監視体制が強化されている。

 中国政府はこれまで、国民を監視する体制を強化してきた。インターネットが普及した現在、そのネットを監視する体制も強化されていった。その常套手段は、当局が有害とみなすサイトへのアクセスを制限するというものであった。しかし、それには限界があり、ネット使用者もその監視をすり抜けるやり方を考えていった。しかも、その監視手法は、閲覧を禁止する必要がないサイトまでも制限したり、逆の場合も出てくるというものであった。

 しかし、そのやり方よりも効果があるやり方がありそうだ。

 それは、監視の目を利用者に意識させるということだ。

最も単純な方法は、ブログ開設やネット接続、ネットカフェの利用にあたって、当局への登録を義務づけること。

ジンバブエなど一部の国ではネットカフェ内を検閲当局者が巡回。客が閲覧したサイトの記録は当局のデータベースに集められ、永久に保存される。

(参照資料:Newsweek日本版 2008.4.16 『ネットに広がる言論弾圧の影』)

 しかし、それには、一つ大きな問題がある。

SNSやウェブメールでは、データはユーザーのコンピュータではなく、サービス提供者のサーバーで管理されるため、制限を加えにく。

(参照資料:Newsweek日本版 2008.4.16 『ネットに広がる言論弾圧の影』)

 情報のやり取りが国境を越える状態では、効き目がないということだ。

 だが、果たしてそうだろうか。やはり、監視の目を利用者に意識させるという手法は効き目がありそうだ。というのも、

「パノプティコン効果」だ。パノプティコンとは18世紀末にイギリスの法学者ジェレミー・ベンサムが考案した監獄。囚人からは監視者が見えないが、常に見張られていると思い込まされている。

(参照資料:Newsweek日本版 2008.4.16 『ネットに広がる言論弾圧の影』)

 この「パノプティコン効果」が結構な効き目があるというのだ。

 簡単に言えば、パソコンに監視ソフトが入っているとか、特定のサイトにアクセスすると注意のメッセージを知らせるとか、さらには、メールのやりとり、検索ができなくなったりするなどといった、ちょっとした現象を起こすだけでも、利用者には不安をよぎらせる効果があるという。

中東では、社会全体に目を光らせるわけにはいかないので、中東諸国の政府は危険人物を厳しく罰して見せしめにしている。

アラブ諸国の多くのネット関連業者は、当局に協力しなかった場合の仕打ちを恐れ、しぶしぶユーザーの情報を当局に提供する。

(参照資料:Newsweek日本版 2008.4.16 『ネットに広がる言論弾圧の影』)

 こういったような監視体制になっていっているようだ。

 しかし、ここにきて、さらに恐ろしい体制が出てきている。それは「データマイング」という手法だ。

手本となるのは、9・11テロ後に米国防総省が提案した「全情報探知」計画(議会の反対で頓挫)。ネットユーザーの文章や買い物履歴、サイト閲覧の傾向といったデータを分析しようというものだ。

ユーザーの発言のすべてに目を光らせるのではなく、ネット上でのユーザーの活動を分析することで、犯罪者やテロリストの特定につながるパターンを見つけようという計画だ。

(参照資料:Newsweek日本版 2008.4.16 『ネットに広がる言論弾圧の影』)

 本当に恐ろしいことであるが、果たして、これらのことが本当に行われていないのだろうか。

 中国の監視体制はまだまだ厳しいものだ。

中国の大手ネット関連企業は、特定の語句を対象にした検索結果の表示禁止や、ユーザーに関するデータ提供といった当局の求めに唯々諾々と従っている。

(参照資料:Newsweek日本版 2008.4.16 『ネットに広がる言論弾圧の影』)

 さらに、

隣接する新疆ウイグル自治区の独立運動にも影響を与えている。

3月にデモが起きた同自治区南部のホータン(和田)中心部、

「デモの話はやめてくれ。(中国)共産党に捕まりたくない」

羊肉のくし焼きや帽子、特産のじゅうたんなどが並ぶ市場の一角で、20代のウイグル族男性が困惑した表情を浮かべた。同族の別の男性も「デモの件を話せば捕まる。ここは米国や日本とは違う」と打ち明けた。

(参照資料:読売新聞 2008年4月22日 『デモの話すれば捕まる・・・新疆厳戒、チベット余波で』

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080422-OYT1T00061.htm)

 こういった怖い状態が、中国や北朝鮮などといったところであるのだろう。しかし、日本も知らず知らずのうちに強化されているのかもしれない。

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