平和はいつ訪れる(上)

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 過去の記事(2009年時点)で興味深かった内容を(過去に)まとめたものです。

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 アメリカの国防費は他の国全ての国防費を合わせた額とほぼ同じだという。世界全体の軍事費は1999年以来、1.44倍に増え、ロシアは2.73倍、中国は2.94倍だ。

 初めての戦争が行われた1万~1万2000年前から現在に至る人類の歴史において、今ほど平和な時代は珍しい。
 『戦争とは複数の国の衝突によって年間1,000人以上の死者を出すもの』と定義するとしたら、アメリカによる2003年のイラク侵攻以来、戦争は行われていない。主要工業国同士の戦争は第二次大戦が最後ということになる。
 内戦も、ルワンダやバルカン半島で多くの血が流された1990年代前半を境に減少に転じている。今は小規模なゲリラ戦や暴動、テロなどが衝突の大半を占める。

 ウプサラ大学(スウェーデン)のデータによると、2008年に武力衝突によって死亡した戦闘員と民間人は2万5,600人。そのうち3分の2が、3つの地域に集中している。その3つの地域とは、スリランカ(8,400人)、アフガニスタン(4,600人)、イラク(4,000人)である。
 この数字には戦闘員が一方的に殺害した民間人や、戦争に関連した病気や飢餓による死者は含まれていない。こうした死者を含めたとしても、2004~2007年の戦争関連の年間犠牲者は過去のレベルに比べると少ない。
 2001年の9・11同時多発テロ、2004年のスペインの列車爆破といったテロの犠牲者は全体の1%未満で、一方、自動車事故では年間100万人以上が死亡している。
 20世紀後半の戦争による直接・間接の死者数は最大4,000万人(年間80万人)。推定では、20世紀前半には戦争や国家主導の大量虐殺で1億9,000万人(年間380万人)が犠牲になったという。
 20世紀の戦争による死者数の人口比は、流血に彩られたアステカ王国やローマ帝国、古代ギリシャの数字に匹敵するだろう。
 推定によると、前国家段階では人口の最大25%が戦闘で死亡したという(20世紀の10倍)。

(続く)

【参考資料】

・「「戦争の世紀」は終わった」
(Newsweek 2009.12.30/2010.1.6)

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