電子書籍がライフを変える!?(中)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 電子書籍が注目され、端末の購入を考えている人々は多いだろう。しかし、どの端末を購入すればよいか、迷ってしまう。人気のiPadやキンドルなどなど、魅力的な端末は多い。それぞれの端末によって、メリット・デメリットがあり、その利便性が大きく生活に作用するからだ。
 iPadは専用端末にはあまり興味を示してこなかった若年層からの支持が強く見られ、画期的なツールで、ゲームや動画への対応やマルチメディア化したデジタル雑誌やコミックも取り込め、全く新しいコンテンツを生み出す可能性を秘めている。iPadにできて、パソコンや携帯でできないことはほとんどなく、ノートパソコンに代わる存在としても注目される。さらに、YouTubeと並ぶ人気動画サイトのHuluも、近日中にiPadで利用可能なサイト化アプリを投入。こういった魅力がある上に、テレビに代わる存在になる可能性もある。iPadは写真やイラスト、動画などが織り込まれたコンテンツを、みんなで楽しむ場合に適していると言える。
 そんな魅力的なiPadであるが、デメリットもある。直射日光の下での読書は厳しいものがあり、液晶部分やフィルターなど画面を構成する層を、後ろから照らす(バックライト)ことで、画面の表示を行っているわけだが、ディスプレーを眺めている間は、絶えず光が目に入り、その分、目に負担がかかることになる。他にも、
・バッテリー持続時間が10時間(アマゾンのキンドルは1週間)
・およそB5サイズの大きさで「持ち手」もなく、約700グラムの重さは、長時間持ったままの用途には向かない
・iPad用のソフトが欲しければ、アップルが支配しているアップストアを通じて手に入れるしかない
・事実上のウェブの標準仕様となっているメディア再生ソフト「フラッシュ」に対応していない
・iPadのブラウザで「ブックマークレット」(ブックマークに登録して使う補助アプリ)を追加できない
・ブラウザの文字サイズを大きくするオプションがない
・1つのウィンドウで作業しながら、別のウィンドウを参照することができない。全てのアプリを全画面表示で開くため
などがあげられる。

電子ペーパーが大きな特徴のキンドル

 キンドルは中高年から支持が強く、電子ペーパーを採用していることで、紙に印刷されているかのように見えるのが大きな特徴だ。
電子ペーパーの大きな特徴は、発光しないという点だ。ディスプレーに敷き詰められたマイクロカプセル内の微細粒子(黒色及び白色)を表面に移動させることで、文字を表現している。透明流動液の中にある黒色の粒子はカーボンブラックで、白色の粒子はチタン。帯電させた粒子を電界によって上下させて白黒表示を行う。つまり、ディスプレーにインクを浮かび上がらせるようなイメージだ。この技術によって、紙のような見やすさを実現し、長時間にわたる読書でも目に負担がかかりにくくなっている。しかも、発光しないため、消費電力が少なく済み、キンドルのバッテリー持続時間は最大1週間(ワイヤレス通信を使用しない場合は2週間)とiPadに比べて長い。ちなみに、電子ペーパーは、1970年代にアメリカで基礎技術が開発され、デジタル時計、交通機関の表示板、看板などに使用されてきた。09年に入って電子書籍端末の市場が立ち上がったことによって需要が急速拡大した。
 単なる読書を目的とすれば、目に負担が少なく、小型・軽量で持ち運びも容易で、電車内や喫茶店などで、文学作品などを1人でじっくり読むのに適している。
 デメリットは、ディスプレイはモノクロで動画の再生ができないことがあげられる。

 ヌックは中高年から支持があり、電子ペーパーによる見やすさとカラータッチパネルによる操作性の、いわば「いいとこ取り」をした端末。

(下に続く)

<参考記事>

・「電子書籍協会が目指すものとは」/オフライン&オンライン
・「電子書籍リーダー アマゾン・キンドル」/HAKODADI Vol.2 (IZA!版)
・「電子ペーパー」/日本海総合研究所(仮)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)