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テポドン

北朝鮮問題(From SPA! 2009.4.14)

文壇アウトローズの世相放談「これでいいのだ!」 VOL.334
「テポドンで狂気を演出しても、金正日にはカリスマ性がない」
坪内祐三、福田和也

 「北朝鮮はこれまで『国際常識からはずれたならず者国家』として、外交交渉を優位に進めてきた」。その背景には、「とにかく何をするかわからない国」というイメージ戦略がある。それは、「日米」だけではなく、「ロシアや中国にも」である。

 とにかく何をするかわからない国。このことを意識させるためには、「特に国境を接しているロシアと中国に、『多少でも機嫌をとらないとしょうがない』と思わせないといけない」。そのため、「狂って見えないといけない」のだろう。
 もし、「以外とまともな判断もできる」と判断されたら、「これから先、食糧不足だろうとエネルギー不足だろうと、自分たちで勝手に解決」しないといけない状況になりかねない。

 今回のミサイル発射は北朝鮮にとっても、良し悪しみたいだ。

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陰りが見えてきたか(From 週刊文春4月16日号)

「深層リポート 北朝鮮が送った 金正日と新テポドンの『闇』 50枚の『脳梗塞CT写真』」

 「世界的な経済危機の波を受け、昨年の北朝鮮の対中貿易は前年より13億ドルの赤字」であった。それでも「昨年12月だけは通常よりかなり多い4.3億ドルを輸入している」。
 この背景には、「品目が食料品や寝具など権力階層向けが多い」ことから、金正日が権力基盤を維持するため、権力層を懐柔しようと躍起になっている」のではという見方がある。

 そのあらわれか、「発射前、北朝鮮はなぜか金総書記の”激ヤセ”写真を公開した」が、「日本政府はこの写真に対する分析も評価も行っていない」という。
 果たして、なぜ、北朝鮮は金総書記の写真を公開したのだろうか。
 その背景には、「金総書記が国民のために夜通し頑張っている、というメッセージ」を送り、「党幹部の信頼」を得ようとしていたのではないかという見方がある。

 この激ヤセ写真の金総書記は不健康そうに見えるが、実はそうでもないかもしれない。
 「1月末、金総書記は中国の王家瑞・対外連絡部長の訪問を受け、5時間座って話した」という。これは「健康な証拠」といえるだろうが、「当時はまだ腹が出ていた」。「虚脱体質だと腹が前に出る」ため、「腹部肥満が心臓まで影響を及ぼすため、ダイエットが必要になった」のだという。
 それで、「激ヤセ写真は老衰のように」見えるが「老人がダイエット」をすれば、ああいう風になるという。しかも、「快復に自信があるからダイエットした」のだといえる。

 「同じ頃、北京郊外にある中国人民解放軍の病院、通称『301号病院』に北朝鮮から写真の束が届けられた」という。「301号病院は、数年前、金総書記が訪中した際、コキントウ国家主席が診察を勧めた病院」だという。「これまでトップシークレットだった北朝鮮の最高指導者の健康状態を掌握することに中国は成功した」とみていいだろう。
 北朝鮮のカギを握った中国は、アジアの勢力図に影響を与えるのだろうか。

 「外国の医師に北朝鮮の指導者を診てもらうこと」は基本的にはない。しかし、「これまでもアドバイスを受けていたのは事実」だという。それは、「国内の医師が怖がって真実を告げない可能性があるから」だという。

 さらに問題はある。今回のテポドンに対しての世界の反応が逆効果にもなっている。
 北朝鮮にとって、「ミサイルは、イランなど中東諸国やテロ組織から外貨を獲得する主要産品」である。「打ち上げはセールスプロモーション」でもあり、「発射前から日本が脅威を煽ってくれたおかげで、世界の関心」を高めてしまった感もある。

 そして、迎撃システムにはまだまだ多くの課題がある。
 「本来、テポドンは高度が高すぎて迎撃できない」という。さらに、「事故で落下した場合、トラブルによる落下は弾道計算ができないため迎撃は無理」だというのだ。

「誰も書かなかった中国経済の「病理」」
富坂 聰(ジャーナリスト)

 「中国の08年の歳入は当初予定の70兆円を大幅に上回り100兆円に達した」そうだ。
 「全人代の政治活動報告では世界が軒並みマイナス成長を予測する中で、『保八』(8%成長の維持)を掲げ、さらに米国債についても最大保有国として今後も購入を継続することを示唆」しているという。

 確かに、現在の情勢は中国の勢いがすごいが、その中国にも陰りが見えている。

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温暖化はいったい(From 週刊新潮)

「日本を襲う「テポドン」15の謎」

 テポドンの「推進燃料として利用されている『ヒドラジン』」は、「有毒物質」で「人体への影響と地表の汚染」が深刻である。

 「ロシアや中国などの共産圏で今も使われているロケット燃料」という。その燃料の特性として、「他の燃料に比べて同じ分量ならば最も強い推進力を得られる物質」で、「アンモニア臭のする無色透明の液体」であるが、「空気に触れるとすぐに発煙するほど揮発性が高く、燃焼力が格段に強い」という。
 つまり、「ロケットには持ってこいの燃料」であるが、「とにかく有毒性が高く、扱いにくい」というのだ。「そのため、西側諸国はすでにロケット燃料を液体酸素や液体水素に切り替え、今もヒドラジンを使っている国はないはず」だという。

 そのデメリットは深刻で、「たった0.1ミリグラムを吸い込んだだけで死亡する劇物」であるという。そのため「取扱には特殊な化学防護服が欠かせないが、ブースターを切り離して、落下させる時にも燃え残りが大気中へと飛散し、その結果、地表を汚染して、周辺住民に重篤な健康を与える」ぐらい危険な物質だというのだ。

日本ルネッサンス 第357回
「温暖化はCO₂の所為ではない」
櫻井よしこ

 「地球の気候変動を大きな枠でとらえることが大事」である。
 「これまで地球は大体10万年単位の氷河期を4度繰り返してきた」という。「私たちは現在、間氷期に生きているのですが、その間にも地球は小規模の温暖化と寒冷化を繰り返し」ているわけだという。「現在の温暖化は1800年ごろから始まったもので、その前の約400年間の寒冷化(小氷河期)からの回復期に当たると考えられる」そうだ。
 「1800年以降今日まで、100年で摂氏0.5度の気温上昇が起きてきた」という。「これが今も続く大枠での温暖化」というのだ。「それに加えて、50~60年の準周期変動と呼ばれる気温の上下が発生する」という。
 「過去120年間の気温とCO₂の推移を見ると、気温は1910年から40年頃まで上昇を続け、40年を過ぎた頃から75年頃までは下降気味で上昇していない」。「しかし、CO₂は1946年、第二次世界大戦直後から急増している」という。

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テポドンの性能は(From SPA! 2009.4.7)

「ポンコツ兵器[テポドン]は怖くない!」
神浦元彰(軍事ジャーナリスト)、岡部いさく(軍事評論家)

 北朝鮮ミサイルで騒がしくなった今日、果たしてそのミサイルの性能はどうだろうか。
 「ロケットを大気圏外に飛ばして人工衛星を周回軌道に乗せればいいという大ざっぱなものであれば、比較的簡単にできる」という。しかし、「大陸間弾道ミサイルというのは一度、大気圏外に出てから再突入し、さらに目標に正確に落とさなければならない」。

 それに加え、「ミサイルが再突入するときの姿勢を制御できなければ、空中でもりきみ状態のまま堕落」してしまう。「それを避けるためには、弾頭の形状を空力学的にどうすればいいのか突き詰めなければならないし、さらには摩擦熱に対する強度の問題もクリアしなければならない」。
 これは、「米国にしても旧ソ連にしても、何十回も失敗を重ねて獲得してきた技術」である。

 さらに、「ミサイルは、マッハ7程度の高速で再突入」するため、「大気との摩擦でものすごい高温になる。そのため、ミサイルの先端部分には、ノーズコーンと呼ばれる、弾頭とその中身を熱から保護するためのもの」が必要になる。しかし、このノーズコーンは「高度な技術が必要」であるという。

 他にもある。

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