米オバマ大統領が誕生 「チェンジ」は達成されるか (5)

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 アメリカ国内からだけではなく、世界中から注目されるバラ・オバマ次期米大統領。そのオバマがこれからのことを考え、そして、政策を進めていくためには、オバマ政権のチーム自体も気になるところだろう。

国務、ヒラリー・クリントン(61)、上院議員(*1)
財務、ティモシー・ガイトナー(47)、ニューヨーク連銀総裁(*1)
国防、ロバート・ゲーツ(65)、国防長官(留任)(*1)
司法、エリック・ホルダー(57)、元司法副長官(*1)
内務、ケン・サラザール(53)、上院議員(*1)
農務、トム・ビルサック(58)、前アイオワ州知事(*1)
商務、ビル・リチャードソン(61)、ニューメキシコ州知事(*1)
労働、ヒルダ・ソリス(51)、下院議員(*1)
厚生、トム・ダシュル(61)、前民主党上院院内総務(*1)
住宅都市開発、ショーン・ドノバン(42)、ニューヨーク市住宅保全開発局長(*1)
運輸、レイ・ラフード(63)、下院議員(*1)
エネルギー、スティーブン・チュー(60)、ローレンスバークリー国立研究所所長(*1)
教育、アーン・ダンカン(44)、シカゴ市教育長(*1)
退役軍人、エリック・シンセキ(66)、元陸軍参謀長(*1)
国土安全保障、ジャネット・ナポリターノ(51)、アリゾナ州知事(*1)
といった面々が、オバマ政権の閣僚に抜擢された。

 さらに、オバマの政権移行チームは23日、次期政権の国務副長官に、クリントン前政権の大統領次席補佐官を務めたジェームズ・スタインバーグ氏と、行政管理予算局(OMB)局長だったジャコブ・ルー氏の2人を起用する発表(*2)。
 1972年の副長官ポスト設置以来、2人体制は初めて(*2)で、外交強化のため国務省の体制を刷新する方針(*2)。米メディアによると国務副長官2人は役割を分担し、スタインバーグ氏は外交政策、ルー氏は予算面を担当する見通し(*2)。
 国家安全保障問題担当の大統領次席補佐官に、クリントン政権で国務次官補を務めたトーマス・ドニラン氏を充てる人事も発表(*2)。
 オバマ次期政権は外交機能を強化するため、国務省のテコ入れを検討(*2)。
 特使や政策調整官のポストを大幅に増設し、交渉担当者としての権限を従来に比べて拡大する案を軸に調整している(*2)。

 情報機関トップの国家情報長官にデニス・ブレア元太平洋軍司令官(61)、情報収集・分析と対外工作を担う中央情報局(CIA)長官にクリントン前大統領の首席補佐官を務めたレオン・パネッタ氏(70)を指名(*3)。
 元CIA高官でテロ対策専門家のジョン・ブレナン氏を国土安全保障問題担当補佐官に起用(*3)。
 国家情報長官はCIAなど16の情報機関を統括する情報部門のトップ。ブレア氏は01年の米同時多発テロの際、太平洋軍を指揮した。かつて太平洋艦隊司令官も務めたこともあり、アジアの安全保障問題に精通した知日派(*3)。
 パネッタ氏は議員経験が長く、議会対策や省庁間の調整に手腕を発揮した。情報分野での経験がないため民主党内からも起用に疑問の声が上がったが、オバマ氏が擁護し、指名にこぎつけた(*3)。

 この閣僚人事を分析すると、人種的にも多彩。黒人4人、中南米系3人、アジア系2人で非白人は9人とほぼ半数を占め、過去最多だったクリントン政権発足時の7人を上回った。黒人のオバマ氏を含めると10人(*4)。
 女性は5人で非白人3人、白人はクリントン次期国務長官、ナポリターノ次期国土安全保障長官の2人(*4)。
 主流の白人男性は9人にとどまった(*4)。
 宗教も主流のキリスト教プロテスタントに属さないのはバイデン氏を含め9人。ほとんどがカトリックだが、エマニュエル次期首席補佐官とオーザック次期行政管理予算局長はユダヤ教徒(*4)。
 ハーバードなど北東部の名門8大学「アイビーリーグ」出身者はオバマ氏を含め8人。他にもタフツ大やスタンフォード大などほとんどが難関校出身で「インテリ政権」の色合いもにじむ(*4)。

 ただ、これまでのことから、民主党はこれまで親日というより、親中の傾向があり、前クリントン政権のときも、親中的な方針であったため、オバマ政権も日本にとっては厳しくなる恐れがあると感じてしまう。オバマ自身は日本とはうまくやっていくというみたいであるが。
 日本にとっては、そして、短期的に見れば、これは厳しいかもしれない。だが、世界全体として、そして、長期的な展望で見れば、これは良い方向に向かうのではないか。ただし、これがいえるのは、世界のリーダーが(抽象的だが)よりよいリーダーシップができればの話だが。

 それでも、オバマへの期待は高い。ブッシュ政権での戦争危機。そして、金融危機での大混乱から、どう抜け出せるか。多くの期待はオバマ政権に注がれているのは間違いないだろう。

終わり

<参考資料>
*1 日本経済新聞 2008年12月21日(日)『オバマ氏、危機対応の布陣 景気回復へ即戦力 国際協調の実現もカギ』
*2 日本経済新聞 2008年12月25日(木)『米次期政権 国務副長官2人起用 スタインバーグ氏ら 外交強化へ体制刷新』
*3 毎日新聞 2009年1月10日(土) 『米情報長官にブレア氏指名 CIA長官パネッタ氏』
*4 毎日新聞 2008年12月22日(月)『オバマ米次期政権閣僚 多様性、融和前面に 実務派布陣 対日重視も』

<参考記事>
・「アメリカ大統領就任式迫る!」/ふれあい七面相のブログ

・「オバマ大統領に期待しましょう」/125歳を目指してーアンチエイジングをまっしぐら

・「政治家の演説!」/今、「生きている」その日に感じた心を綴ろう!

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