地球環境をめぐる(3)

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 欧州連合(EU)で09年に新設された発電所の発電容量で、風力発電が2年連続で1位を占めた。
欧州風力発電協会(EWEA)によると、09年にEU内で設置された風力発電は1万163メガワットで、前年比23%増。新設された発電容量の約4割を占めた。2位の天然ガス発電は4%減の6,630メガワットだった。既存の施設を含めた総発電容量に占める風力発電所の新設はEU全域で進み、洋上風力が前年比56%増と急増したのが目立った。
国別の新設量は、スペインが2,459メガワットで1位、ドイツは1,917メガワット、イタリアは1,114メガワットの順となっている。

 07年、日本の発電量当たり二酸化炭素(CO2)排出量が経済協力機構(OECD)の加盟国平均を初めて超過した。
 日本が過去最少だったのは98年の381グラムだが、国際エネルギー機関(IEA)によると、発電1キロワット時当たり450グラムで、OECD平均(448グラム)超え、加盟30ヵ国中20位となった。
 ドイツは421グラム、欧州は310グラム、米国は549グラムで、世界最大の排出国となった中国は約15年間700~800グラム台、インドは900グラム台である。

『水』の国の消費量はアメリカが1位

 日本に住んでいると、『水』は普通に存在すると感じるもの。地球上の水の総量は約14億立方キロメートル。しかし、そのほとんどは海水で、人間が利用できる淡水の量はその1%に満たない。
 国連は、日常生活に水で不便を感じる人数が、2025年に世界人口の3分の2まで達すると予測している。ユニセフが08年に発表した『飲料水と衛生施設に関する報告書』によると、世界全体で8人に1人が安全な水を飲むことができない。さらに、米ビバレッジ・マーケティング・コーポレーションによると、平均的な米国人は1年間に108Lのミネラルウォーターを消費する(世界第10位)という。しかも、国全体の総消費量は約330億Lとなり、世界一だという。
 1人当たりの消費量が多い20ヵ国のうち、13ヵ国はヨーロッパ諸国だという。平均的なイタリア人は、年間1人当たり204Lのミネラルウォーターを消費する(世界第2位)。アラブ首長国連邦は、人々は年間1人当たり224Lのミネラルウォーターを消費する(世界第3位)。メキシコ人は年間1人当たり224Lを消費し、世界第1位である。

氷河が深刻に…

 毎年470億トンの氷河が減少しており、この量は海面を年0.13ミリ上昇させる効果があるという。03~09年にヒマラヤ山脈やその周辺で、琵琶湖1.7個分に相当する山岳氷河の氷が毎年減少した。さらに、過去40年間の現地調査の現地調査で推定された年間平均減少率の2倍に上るという。これによりヒマラヤの山岳氷河はアジア南部の貴重な水源で、市民生活への影響が懸念される。
 国連環境計画によると、アジア中央部の山岳氷河の面積は約11万4800平方キロで、米アラスカに次いで広い。年470億トンの減少は氷河の厚さが年平均約40センチ薄くなっていることを示す。巨大な氷床のある南極では今のところ、急激な気温上昇がなく、当面の海面上昇を左右するのは山岳氷河になっている。一部の氷河の現地調査では年50~60センチの勢いで減っているという。
 数十年で消滅することはないが、温暖化で融解が加速している。海面上昇に加え、乾期に下流のガンジス川などの流量が減り、農業に深刻な被害を与える。

<参考資料>
・「風力 2年連続1位 EU・09年新設発電」
会川 晴之(ロンドン/毎日新聞 2010年2月14日(日))
・「日本のCO2排出 悪化 OECD平均 初めて超過 発電量当たり」
山田 大輔(毎日新聞 2009年10月21日(水))
・「ミネラルウォーターをもっとも消費する国は!?」
グローバリスト(USA/COURRiER Japon 2009.11)
・「ヒマラヤの氷河 年470億トン減 03~09年 北チームが分析 毎年琵琶湖1.7個分」
西川 拓(毎日新聞 2010年2月6日(土))

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