中国の核実験の惨状(From 週刊新潮)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

[日本ルネッサンス・拡大版]第356回
「[特別レポート]「「ガン発生率が35%も高い」 ウイグル医師が語る 「中国核実験」の惨状」
櫻井よしこ

 「1964年から65年までに東トルキスタンのロプノルで46回の核実験が行われ、少なくとも19万人以上が志望、129万人以上が被爆したことが発表された」。
 「ロプノルでの核実験は、総爆発出力20メガトン、広島の原爆の総1250発分に相当する」という。
 これは、核の脅威、被爆による影響の深刻さがわかる。

 「核実験の被害は地表で行った場合が最も深刻」である。「空中や地下でのそれに較べて、核分裂生成核種が大量の砂塵となって周辺や風化に降りそそぐから」である。
 これは、「ソ連でさえも人々の居住区での地表核実験は避けてきた」という。しかし、「それを中国は強行し、結果、日本人も大好きなシルクロードにも、深刻な放射線汚染をもたらしている」という。
 最も深刻な地表での核実験を強行してきた中国。他方面での中国の行いにも不安を覚えるものだ。

 「日本ウイグル協会会長のイリハム・マハムティ氏は『私の住むクムルなど東部では、被爆の被害は比較的少なかったのです。核実験は、風が東から西、中央アジア方向に吹くときだけ行われていたからです』」と語った。
 「イリハム氏の体験は79年から80年にかけてのこと。中国は79年には地下で、80年には空中で、核実験をした」という。「前者の規模は不明だが、後者は0.2から1メガトンの間と見られている」。

 「2メガトンを超える大型核実験が行われた67年と73年の各々6月、風はいずれも北北西、つまりカザフスタン方向に吹いていた」という。
 これは、「ソ連では、危険な核実験は、風向がモスクワ方向に向いていない日に行われた」ことから、「中国も同様」のことがいえる。
 「東トルキスタンの核実験場ロプノルから北京方向への風が吹く日には実験は行われない」という。
 風向きの地域は当然深刻な状況になる。それを無視した実験である。

[特別読物]
「「小学校 英語必修化」という名の愚民化教育」
藤原正彦

 日本は昔から英語教育に力を入れていたが、さらに力をいれはじめた。
 確かに英語は重要であるが、他の科目も同様、重要である。英語以外への教育にはどのような影響があるのだろうか。

 「仮に、小学1年生から6年生まで、毎週5時間ずつ英語を必修化すればどうなるでしょうか。統計によれば、今日本で完全に英語を使いこなせる人は、1.3%ほど」という。「週5時間の英語教育によって、この数値が10倍の13%くらいになる」という。
 しかし、「英語5時間分だけ国語や算数が削られてしまう」ことにもなる。「教育において最も本質的なことは、1週間の授業が20時間しかないといういことです。英語を入れた分だけ、国語や算数が少なくなってしまう」。
 この影響は非常に大きいだろう。補修などという形になって、他の教科を補うようになるのだろうか。

 だからといって、英語が重要ではないかといえば、そうではないが。
 「小学校の英語の時間が週5時間となれば、漢字が読めない、計算ができない、という生徒が圧倒的に増えてしまう」恐れがある。「これは日本人の知的衰退」にも影響があるだろう。
 「知が衰退すれば、科学技術の発達は止まり、日本は経済大国」であり続けるのは難しいだろう。
 英語ももちろん重要であるが、英語教育重視による影響はどのくらいになるのだろうか。 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)