ガザへの攻撃には(From DAYS JAPAN 2009.3)

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「世界はガザをどのように伝えたか」

 「日本のメディアは「自爆テロ」と呼ぶが、「自爆テロ」という言葉は、日本の造語で、英語では「自爆攻撃」「自殺攻撃」と呼んでいる」。「攻撃対象が占領地の中のユダヤ人入植地や検問所のイスラエル兵であった場合などは、海外では「テロ」とは呼ばない場合が多い」という。
 言葉の少しの違いでも、意味が違ってくることがわかる。このことは重要なことである。

 その「自爆攻撃」であるが、「実際のところ自爆攻撃はハマスだけではなく、ファタハやその他の勢力によっても行われてきた」。
 しかし、あたかもハマスだけが自爆攻撃を行っているようなイメージがある。

「なぜガザは攻撃されたのか」

 イスラエルのガザへの侵攻は不可避だったのだろうか。テロの脅威以外にもありそうだ。
 「イスラエルのジェルサレム・ポスト紙は、ブリティッシュ・ガス(BG)が00年にガザ領海で天然ガスの巨大なガス田を発見したことを報告し、「今回のガザへのイスラエルによる軍事行使はこのガス田を支配することと直結している、という意見がある」」という。
 さらに、「グローバル・リサーチによると、「ミシェル・チョスドフスキー(オタワ大学の経済学教授)は『今回のガザ空爆は、ガザ沿岸部に埋蔵する天然ガスをイスラエル政府が支配しようとしたために起こされた』と述べた。」イスラエル・ガザ沿岸の天然ガスの埋蔵量の60%はパレスチナ自治区が所有する」という。
 このことから、テロの脅威だけではなく、資源が狙いだということもいえるのではないだろうか。

 なぜ、ガザは攻撃されたのか。この疑問の答えはどこにあるのだろうか。

 「イスラエルがロケット攻撃を一方的に浴びたかのような日本の各メディアの解説に反して、ガーディアン紙、AFP通信、ロイター通信などは、ロケット攻撃がイスラエル軍の挑発によるものだった報じている」。

 『イスラエル軍が(08年11月)4日夜から5日朝にかけてガザ地区に侵攻し、ハマスと戦闘になり、ハマス6人が殺害された。その後イスラエル軍の空爆により、ハマスにさらに5人の犠牲者が出た。そこでハマスは4日から5日にかけて、ガザ地区からイスラエル南部に向けて、ロケット弾と迫撃砲弾合わせて53発を発射したと発表した』
 これは、「08年11月5日、AFP通信」によるもの。

 『(08年12月)23日夜にパレスチナの戦闘員3人がイスラエル軍に射殺されたことを受け、パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するハマスなどが、23日から24日にかけて、イスラエル領内に向けてロケット弾70発以上を発射した。イスラエルとパレスチナ当局者によると、ロケット弾の一部はガザの北13キロのアシュケロンの住宅などに着弾したが、負傷者はいない』
 これは、「08年12月25日、AFP通信」によるもの。

 視点で見方が変わってしまうのかもしれないが、海外メディアは日本メディアみたいに一方向だけに傾いていないこと。というのは、他のメディアが違う見方を伝えてくれることがある。

「非人道的な攻撃」

 消すことができない爆弾がある。
 それは、「リン爆弾」。「体に付着したら消すことは不可能と言われて」いる。「この爆弾は煙幕を出す目的で自衛隊でも使用」されているという。
 「82年には黄リン弾と呼ばれ、今回は白リン弾と呼ばれているが、両者は同じ」もので、「ガザでの白リン弾は、人口密集地で使用」されたという。

 被害を受ける側からはどうしようもない爆弾であり、「深い火傷」を負う。「傷口からひどい化学物質の異臭を放っている」、「この傷は長い間煙を出し」、「塩と水で洗おうとすると何らかの反応が起きて皮膚から泡が出る」という。「そして患者はひどい痛みを訴え、腕全体を切断しなければならない場合も多く」あるそうだ。
 化学兵器で、一種の細菌兵器みたいである。それぐらい、与える痛みや苦しみは大きい。

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