人口増加と地球温暖化により、魚をこれまでのように普通に食べることは難しくなるかもしれない。
人口が増えれば、生きていくために食べる量もその分消費することになる。それに加え、地球温暖化により海水温が上昇することにより魚などの生息域が変化し、これまで捕れていた場所では捕れなくなり、さらに数も減少することにつながることになるという。
日本財団が米プリンストン大学など7大学・研究機関の海洋科学者らと調査研究したネレウスプログラム・リポート「海の未来を予測する」の結論でわかったという。
このリポートで、今後の行方に「世界の水産資源は50年までに6割減る」、「魚の分布が変わり、今取れているところで取れなくなる」といったことがわかったそうだ。
これを具体的にいうと、「現在、国内で食べられている年間総量のうち、約2,000万人分が減る」というから驚きだ。
何かを得るには何かが犠牲に。争奪戦が始まる??
こうしたことから養殖という方法も考えがちだが、マグロの養殖には餌として10倍、20倍のサバやイワシが必要になるそうだ。
これを考えると、ある部分を得るためには他の何かが犠牲になり、その犠牲は思ったより多大過ぎることになるかもしれない。
魚が普通に食べられなく時代……魚だけではなく、他の食べ物にも影響していくかもしれない。普通に飲める、利用できる水の価値が、年々高まっているという。水争奪戦は始まっているというから、魚争奪戦も厳しくなりそうだ。
【参考資料】
・「水説 魚を食べ続けるなら」
毎日新聞 2015年8月26日(水)
コメント
国という区分がある以上は競争社会という側面が捨てきれないから、地球のためという共通事項があっても、なかなか足並み揃えれないのが問題だよね。
地球の環境のためにと考える国がある一方で、とにかく経済的に儲かればいいんじゃ~ってめちゃくちゃな汚染を繰り返しながらもGDP2位になってしまってる中国とか、なかなか分かり合えないよなぁ。
経済格差がなくなればそういうのも解決しそうだけど、国として分かれてる以上無理だよね・・・。
どうやれば、お互いが地球のために行動できるようになるんだろね~。