核兵器をどうやって廃棄へと向かわせるのか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 核兵器は現在も存在し続けている。
 核兵器が実際に使われたのは、日本の広島と長崎だというのは周知の事実だろう。これまで核兵器が与える影響の悲惨さが伝え続けられてきた。それでも、核兵器はなくならず、核兵器による抑止効果という面が強く残っている。それは、つまり「手を出すと反撃され、深刻なダメージを受ける」と思わせることで、核兵器による攻撃抑止力が生まれる。

 国連安保理常任理事国以外にも核兵器を持とうとする国はあり、実際、強行して核兵器を持ってしまった国もある。それだけ、核兵器を持った場合の影響は大きいともいえる。
 しかし、核兵器を持っていた国から見れば、持っていなかった国が核兵器を持てば脅威になる。それは持っていなかった国の言い分を無視できなくなり、これまで通りの関係が通用しにくくなる。つまり、相手の立場が以前より強くなるためだ。
 国連安保理の核兵器保持も問題になっているが、核兵器の拡散問題も深刻なものになっている。

奪われないように、管理の手間を考えると

 しかし、こんなことも。ブレナン米中央情報局(CIA)長官がまとめた安保政策、通称「ブレナン・トリトリン」。その中で、「国際テロ組織には守るべき領土はない。そのため、テロ抑止効果はなく、テロリストに核兵器を奪われないように守る手間が必要になってくる。その手間を考えると、廃棄した方が安上がりでは」、という視点はちょっと注目したいところ。

 ただ、こうはいってもなかなか核兵器を廃棄することができていないのも現実。
 核兵器が今後使われることはあってはならない。しかし、「どう廃棄させていくか」は難問だ。世界の国々や組織などが、それぞれの勢力争いの中、核兵器は重要な存在にもなっている。そのため、核兵器廃棄への道のりはなかなか遠い。

【参考資料】
「風見鶏 オバマ氏が広島に来る日」
日本経済新聞 2015年5月17日(日)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)