太陽光発電という再生可能エネルギー普及で環境問題が解決ではない

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 電力をつくる上で、環境を考えるなら再生可能エネルギーが必要だ、という声は強い。火力発電は地球温暖化の大きな要因になっている二酸化炭素を多く排出することから問題視され、原子力発電は東日本大震災での原発事故により、深刻な問題が続いている。そこで、再生エネが注目され、その中でも太陽光発電が注目され、急速に普及してきている。
 今後は、再生エネの設備普及が拡大し、その性能や技術も向上していき、効率化も進み、環境は整っていくだろう。

 太陽光発電は、太陽光発電パネルにより太陽光を電力にするというものだが、その太陽光発電パネルの廃棄問題という課題がある。
 太陽光発電パネルには、銀や銅、ガラスなどが使われているため、それらのリサイクル方法だとか、廃棄の方法を考えないといけない。現在はまだ、コストの問題などがあるようで、リサイクルへの呼びかけ段階という。この廃棄問題をクリアしなければ、せっかくの環境を考えた発電方法が廃棄問題で、環境悪化につながりかねない。

いつかは劣化し、廃棄の段階がくる

 太陽光発電パネルが寿命を終え廃棄される量は、2040年度には約80万tに達するとの試算が環境省から出た。この試算は、設備の寿命を25年とし、リサイクルが進まなかった場合を想定しており、特に関東や九州で多く発生するという。
 これは、現行(年間約2,400t)の約330倍にもなる数字だそうだ。ちなみに、2012年度に埋められた産業廃棄物(約1,300万t)の6%に相当する量になる。

 再生エネは確かに、今後の電力発電の環境に対しての面では注目される分野だといえる。しかし、再生エネを普及させるから解決、というわけにはいかない事情が、こうした廃棄物の問題からも出てくる。
 廃棄問題をクリアした上で普及が進むことを考えなければ、廃棄問題が深刻になるばかりで、環境に良い活動とはいえなくなるかもしれない。

【参考資料】

・「太陽光発電 廃棄パネル急増80万トン 40年度試算 リサイクルで低減」
毎日新聞 2015年6月25日

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