国際ルールに挑戦する中国の存在感が高くなっている

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 中国の存在感が高くなったのは、世界の国々も認めるところだろう。しかし、「中国の行動が過激になっている」という点で世界の国々や周辺国に大きな警戒心を抱かせている。

 これまで、国際的なルールをつくってきたのは主に欧米からであり、特にアメリカだろう。IMF(国際通貨基金)や世界銀行などの国際機関は、アメリカに率いられてきたといえよう。他にも、宇宙や海洋などのルールも挙げられる。
 しかし、こうしたルールに疑問を持ち、そして、新たなルールをつくろうとする行動が活発になっているのが中国だ。新たなルールとまではいかなくても、既存のルールを修正しようとするという動きともいえる。

 その動きは現在、顕著になってきている。中国は、周辺国との領土問題が深刻になってきており、周辺各国との衝突も目立ってきている。それは、日本で言えば、尖閣諸島が挙げられるだろう。
 これまでのルールは中国にとっては不都合みたいだ。

 ルールはつくった側へのメリットが大きいとされ、ルールを遵守すれば欧米有利になるとの声もある。そのため、中国は既存のルールより、自分達で進めた組織(やルール)などは積極的に動いている。
 経済面では、自国通貨で貿易決済をできるようにしたりと、自国の存在価値を高めている行動も活発になっている。
 それだけではない。宇宙開発も活発だ。宇宙に関しては、軍事活動はしないというルールがあるが、中国は衛星の破壊実験を行ったりしている。宇宙分野はまだまだ開拓の途上であるため、中国は宇宙研究を加速させ、宇宙での権益を得ようとしている。つまり、他よりはやくに宇宙開拓を実現すれば、宇宙でのルールも自国有利になることにつながるわけだ。

中国の影響力が強くなりそうな分野

 さらには、環境面にも中国は力を入れている。環境問題が深刻になる中、中国の環境技術への注目は高まっている。中国国内の環境問題は深刻なレベルに達しているが、太陽光エネルギーといったグリーンテクノロジーの分野では中国は勢いをつけている。
 環境面での技術を確立すれば、世界的な環境面や経済面のルールにもつながっていく可能性は高い。しかも、中国の存在感が高くなっているため、中国の声を無視するのも厳しくなっていくだろう。

 そして、もう一つ問題なのは、インターネットの世界と言える。
 「自由なインターネットの世界」という欧米からの概念は、中国では厳しい現実となっている。中国ではインターネットの検閲度は高く、監視が厳しい環境となっている。それに反発す動きもあるが、中国のインターネット規制は他国を圧倒するほどだ。
 その動きが大きくなり、成功することになれば、今後、インターネットを制御したい国が後に続く可能性が高くなる。

 中国の勢いは高まっており、これまでのルールへの影響力も高まっている。これまでのルールが適切かどうかは、議論の余地はあるだろうが、正当性もある。
 中国のこれまでのルールへの挑戦に対し、どう対応していくか、各国は真剣に考えないといけない。

参考資料

・「「中国ルール」が世界を支配する日」
(Newsweek 2010.3.31)
・「中国との戦いに勝ち目はない」
(Newsweek 2010.1.27)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)