ドイツのエネルギー問題はどうなるのか?(上)

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 2011年3月11日に発生した東日本大震災。その影響は日本だけではなく、世界中に大きな衝撃をもたらした。震災は地震や津波だけではなく、原発事故をももたらした。
 そして、この原発事故は、世界のエネルギー問題を震撼させることになった。

 特に先進国では、身近に電気を使うということは当たり前の存在になっている。電気は生活の中の空気のような存在となっており、電気のない生活は考えられないほどだ。
 当たり前のようにあった電気が、3・11により不安定になり、それに伴い計画停電が実施され、身近にあった電気が普通に使えなくなった。電気が使えるということがいかに便利であったかということを味わった人々は多かっただろう。
 その電気はあらゆるものに必要とされる。携帯電話やテレビ、パソコン、電子レンジや冷蔵庫、蛍光灯……などなど、挙げればきりがないが、それだけ電気が動力源となるものが様々なところにある。
 そして、発展途上国も先進国に向かって、経済発展を目指し、インフラを整備することで、電気が必要な環境が増加し、そのための電気の供給を増加させようとしている。

 その電気を作り出すためには、発電所が必要になってくる。発電所にはいくつかの種類がある。火力発電所や水力発電所などは昔からのものだが、そこに原子力発電所が加わり、最近では太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーが注目を集めている。
 特に火力は電力生産の際に、二酸化炭素といった廃棄物が出ることから、環境面でのリスクがある。そして、原子力は3・11による事故により、大きなリスクが現実となってしまった。ただ、それ以前にチェルノブイリの事故といった事例があったが。

 震災による原発事故により、原発への眼が厳しくなり、原発への反発は日本でも、世界でも厳しいモノになったが、原発を利用する動きは止まらなかった。その背景には、国の利益や発展のためなどに必要な動力源になっており、その替わりとなるものがなかなかないこともある。そして、リスクはどの方法でも該当し、それをどう抑制するか、など原発に対する視点がそれぞれ違ったりする。
 日本では、原発利用の流れが厳しくなったが、現在、原発再稼働への動きが出てきている。原発事故が及ぼす影響は深刻なものだが、それを起こさせないための対策を十分に取った上で、原発を利用するという動きだ。

代替の候補「再生可能エネルギー」

 もし、原発をなくすのであれば、エネルギーとなる電力を原発以外で供給する方法を考える必要がある。
 現在、その代替となるエネルギーは、火力、水力、太陽光、風力、地熱といった発電方法が挙げられる。
 ただし、地球温暖化問題といった環境問題に悪影響のあるものは、代替には厳しい。そのリスクが高いのは、火力。二酸化炭素排出による温暖化に一番つながりやすいためだ。ただし、石油による発電による排出量より少ないとされる、LNGやシェールガスが注目されているが。
 水力はどうかというと、方法による。つまり、ダムといった方法は、ダムを作る場所の環境問題になるが、既存の河川などを利用したものは、再生可能エネルギーにつながり、注目されている。
 そして、注目度が高く、環境問題もクリアしそうなのが、太陽光、風力、地熱といったものだ。ただ、これらは、自然環境によるものが大きく、絶えず電力供給することは難しい。太陽光は太陽の光がないと発電できなく、風力は風が吹かないといけない。そうしたデメリットをどうカバーするかが、ポイントとなる。

 そうしたことから、再生可能エネルギーへの取り組みは世界中で進められているわけだが、その最前線となるのが、ドイツの取り組みだ。
 震災以降、ドイツは脱原発に舵を切り、再生可能エネルギー重視に歩を進めた。その取り組みは、世界的に注目もされ、日本のエネルギー問題のヒントにもなる。

続く

参考資料

・「独、再生エネ普及 正念場 増える負担金、国民に限界 制度を抜本見直しへ」
(日本経済新聞 2013年1月30日(水))

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