地球温暖化の原因は?

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 地球温暖化問題による気候や環境の変化は私達の生活も大きく変化させる。これまで享受できた恩恵が得られなくなったり、災害が増加したりと、生活に大きな支障が生じることにつながるからだ。
 そうしたことから、温暖化に対しての注目が急速に高まったのが、数年前のこと。その問題は現在も続いているが、前ほど熱狂的に注目はされていないようにみえる。ただ、温暖化問題が注目された時、この温暖化を疑問視する声もあった。そして、この10年ほど地球の平均気温は上昇していないという。
 温暖化と温暖化ガスの量と無関係に存在する自然変動との関係が、まだ解明まで至っていない。つまり、(極端に言えば)温暖化問題は私達の行いの結果、発生する温暖化ガスが大きな原因なのか、それとも地球の自然環境によるものなのか、どちらかも分かっていない。両者が全体でどれぐらいの比率なのか、明確には分かっていない。

自然的原因(自然変動)の解明が進められる

 この問題が注目された時、人工的原因(温暖化ガス)と自然的原因(自然変動)で、大きく分かれていた。現在もその議論は続けられており、大気や海洋で起きる現象を正しく理解し、予測の「不確かさ」を減らしていく取り組みが進められている。
 そこで、温暖化ガスの増加に伴う気温変化予測が不確かな原因として重視されることは、
1:雲や大気中の浮遊粉じん(エーロゾル)の影響がよく分かっていないこと
2:温暖化とは無関係に10~数十年間隔で起きる気温や海水温の変動が正しく反映されていないこと
などが挙げられる。
 エーロゾルは日射を反射して地上の気温を下げる効果があるという。雲を作る「核」にもなるため、雲柱が増加してまずます気温が下がる可能性がある。ただし、できる雲の種類によっては、逆に熱をとじ込める効果も出る。
 雲は種類や含む水分量によって温暖化への寄与が異なってくる。高度3,000m付近の下層に広がる雲は、気温が上がると雲量が増え、太陽光をより多く遮って上昇が弱められるとの研究があるが、これと矛盾する衛星観測データもあるという。
 北極域の寒気が蓄積や放出を繰り返す「北極振動」。1970~90年に北極振動は寒気蓄積のパターンとなり、それ以降は放出パターンが目立つようになる。1970年代以降、地球平均気温の上昇ペースが上がり、2000年頃からほぼ止まった。これは、北極振動の影響が大きいとみる声もある。
 つまり、温暖化ガスによる気温上昇は、これらの効果(自然的な現象)を除けば、さらに小さくなるのではないか、ということだ。
 温暖化問題には、人工的原因と自然的原因がある。両者の解明は必要だが、まだまだ自然現象は複雑で、解明できていないことは多い。人工的な原因か自然的な原因か、両者の比率は分かっていない。しかし、人工的な原因は温暖化や環境悪化の一因になっていることは確かであるだろう。身近なところから環境配慮の取り組みが求められることは必須条件である。

【参考資料】

・「温暖化予測、精度課題に IPCC5次報告へ不確かさ減らす 複雑な現象、解明急ぐ」
安藤 淳(編集委員)(日本経済新聞 2012年4月30日(月))

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