中東の危機 イランの核問題(3)

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 イランの核開発問題が緊張状態になる中、日本はこの問題にどう取り組んでいるのだろうか。
 アメリカのイランへの措置として、原油輸入を停止(縮小)が求められた。日本は完全停止は厳しいが、イランからの輸入を縮小させる対応になった。そして、そうしたエネルギー源の減少から、アメリカのLNG(天然ガス)を輸入する交渉が進められている。

ホルムズ海峡封鎖により、日本のエネルギー問題が深刻に

 イランの核開発問題が厳しい状況になったことで、イランと欧米の関係は劣悪なものになった。その影響は日本にも大きく関わってきている。実際に、アメリカからはイランとの関係を見直すよう要求され、日本はその要求を受け止め、イランからの原油輸入を縮小することになった。
 しかし、問題はそれだけではない。この問題でイランがホルムズ海峡を封鎖すると脅しをかけてきたことから、日本のエネルギー問題がさらに深刻になっている。現在、日本が輸入している原油の約8割がホルムズ海峡を利用しているからだ。
 原油だけではなく、LNGも関わってくる。原油の約8割と比べると、LNGは約3割と低いが、会社ごとにみると中部電力では6割がカタール産のLNGとなり、輸入が止まれば発電量の4割を失うことになるという。原油は200日分の備蓄があるが、LNGには備蓄の義務はなく、電力各社には2~3週間分の在庫しかないとされる。
 万が一、ホルムズ海峡を封鎖されることになれば、日本のエネルギー問題は厳しい状況になる。そこで、エネルギー資源の収集の多角化が求められている。その一つが、アメリカのLNGだ。

 現在、日本は2011年に発生した3.11による原子力発電所事故もあり、国内の電力事業は厳しいものになっている。電力を原発から火力にうつっている状況で、今後は再生可能エネルギーに拡大していくことになるだろう。ただし、中東からのエネルギー資源が厳しいものになれば、こうした電力事業や自動車など、私達の生活の身近な問題にも大きく関わってくる。
 ホルムズ海峡封鎖が実際に実行されるかはわからない。しかし、可能性はあるため、その対策はどうしていくのか。国内事情は震災復興で混乱を極めている中、世界の事情が重なり合って、襲ってくる。

(続く)

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